サークルの先輩がストーカーに変貌した体験談

私は高校卒業と同時に親元を離れ、大学のある街で一人暮らしをしていました。地元からその大学に入ったのは私だけで心細く、早く友達を作りたかったため、ボランティアサークルに所属することにしました。
ボランティア活動をするだけあって、先輩も同期も優しそうな人ばかりです。私は安心して、部員たちとすぐに打ち解けることができました。
サークルの活動に限らず、勉強やアルバイトのことまで面倒を見てくれる先輩も現れました。仮にA先輩とします。このA先輩が、後にストーカー行為をしてきた人物なのです。
最初は、ただの親切な先輩だと思っていました。態度が変わったのは、私に彼氏ができた時からです。どことなくよそよそしくなり、私が部室に足を踏み入れると入れ違いにA先輩が退室することもありました。
一方、メールの数は倍以上に増えました。朝は「おはよう」から始まり、夜遅くまで一方的なメッセージが送られてきます。後から思ったことですが、こちらがレスポンスを返していないのに、一方的なメールを送ってくるのがストーカーの特徴なのかもしれません。
A先輩は私のアルバイト先にもたびたび現れました。飲食店だったのですが、私の退勤一時間前にやって来て閉店まで居座り、帰りは家まで送ろうとするのです。怖くなった私は、アルバイト先に事情を伝えてシフトを変更してもらいました。
もっとも恐怖を覚えたのは、お正月に実家へ帰省した際、地元の駅で先輩と会ったことです。おそらく、一人暮らしの家からずっとつけられていたのでしょう。地元までは電車で二時間の距離ですが、そのあいだずっと同じ車両で私を見ていたようなのです。
限界を感じた私は、サークルの部員たちに相談し、他の先輩からA先輩に注意してもらい、私へのストーカー行為を辞めるという誓約書を書かせることで落ち着きました。人づてに聞いたところ、夜、私のアパートの前で座り込んでいることもあったそうです。
もしA先輩が再びストーキングしてきたら、その時は警察に相談するつもりでした。さいわい、A先輩はサークルを辞め、大学を卒業していきました。もっと行為がエスカレートしていたら…と、今でも思い出すとぞっとする体験です。