20年近く前のストーカー事件

これは20年近く前、「ストーカー」という言葉が世間に浸透し始めた頃の話です。
被害者は私ではなく、同居していた私の母でした。当時、母は新聞の集金の仕事をしていて、地域に住んでいるお客様の家を回る仕事をしていました。
相手はそのお客様の1人でした。母は離婚して独り身だったのも、要因の一つだったかも知れません。母のことを気に入ったストーカーは、付きまとい行為を始めました。
ストーカーというとコソコソと後を付け回すような陰湿なイメージがあるかと思いますが、そのストーカーは元暴力団関係者だったこともあり、攻撃的な傾向にありました。
付き合いを断れば怒鳴る、暴れる、1日に何度も電話を掛けてきては怒鳴り散らす。母の外出先に現れることもあるので、気の抜けない日々でした。私自身がその電話に出たこともありますし、私一人しか居ない時に家に来て玄関先で暴れるという出来事もありました。
当然、警察へ相談しましたが、具体的な被害がないとなにも対応出来ないという事でした。その為、電話やストーカーの行動の記録を残すことにしました。
また、対応策の一つとして、当時の私の恋人に泊まり込んでもらいました。一度ストーカーと彼が対峙したのですが、普段攻撃的な人間ほど自分より強い相手には弱いようで(彼は大柄だったので迫力がありました)、彼に怒鳴られると二度と家には現れませんでした。
やがて、外出先で母に暴力を振るったことをきっかけに、逮捕される事となりました。ストーカーが服役中に引っ越しもしたので、それ以降被害にはあっていません。
私は被害者本人ではないとはいえ、かなり怖い思いをしました。ニュースでストーカー殺人の事件を扱っているのを見るといまだにゾッとします。
このような体験が、今も被害に合っている人の役に立てればと思います。